先日、ある社会福祉法人様を訪問する機会があり、色々とお話を聞くことができました。
福祉施設に関する知識は多くなかったので、お話を聞いて驚き関心する事が多くありました。
その中で6次産業化に関する話題があり、非常に興味を持ちました。
この社会福祉法人様は、受け入れ人員数も多く、規模も大きかったのですが、その規模の大きさを生かした取り組みが上手になされていました。
まず、利用者の方についての障害の程度と個性をしっかりと把握し、それぞれの方に合った仕事や役割を与える事がしっかりとなされていると感じました。
その中でも農業分野には力を入れられているようで、野菜の栽培に始まり、一部の加工、販売までを実施されています。
今回訪問をした様な就労支援機能を持つ社会福祉法人様では、利用者の方に一定の仕事を与えていく必要性があります。そして、その業務を実施してもらうことでトレーニングを重ね、適性をみながら社会への橋渡しをしていくという重要な役割を負っています。そのため、自らの法人内に一定量の業務を創造して行く必要があります。
現在は、加工の部分を外注に出している事が多いとおっしゃっていましたが、できる事から内製化して行く予定であるとの事で、内製化することで様々な種類の作業や難易度の仕事を自社で賄う仕組みを創造していました。加工以外でも現在は外注している施設の食事を給食センターを設立することで内製化しようとする計画も有るという事でした。
これらのお話をお聞きする中で、どうしても聞いてみたかった質問を担当の方にしてみました。
「どの様にして加工品が売れるようになったのですか?」という質問です。
ご担当の方曰く、最初は色々な会社に自ら商品を持参して手売りで販売していたとの事です。非常に多くの会社を毎日訪問していたとの事です。そのうちに購入者からのリピートが生まれ、口コミで商品の良さが伝わり、地元のスーパーなどでも取り扱いをしてもらえるようになったという事でした。
とても耳に残った印象的な言葉がありました。
「良いものは、体験してもらえれば、必ず受け入れてもらえる」というご担当者様の言葉です。感動しました。
今回、色々とお話を聞いていて感じた6次産業化へのヒントとして、「現在は外部に頼っている業務を内製化する」という視点を持つという事です。
言い方を変えると、現在の自分の作った農作物が誰によってどのように流通されて、最終的にどのように利用されているのかを知るという事も重要な要素ではないかという事です。
そして、それらを知る事は、自分の作りだした農作物の価値を知る事に直結します。
「何が評価されているのか?」「何が不足しているのか?」「何をすべきなのか?」を知る事ができます。
そのうえで、現在は他人に委ねている業務をできる事から少しづつ内製化していけば、6次産業化がなされていくのではないでしょうか?
いきなり6次産業化といっても何から手を付ければよいのか途方に暮れてしまう場合も多いかと思います。
以前の投稿にも記述いたしましたが、「自身の強みと弱みを知る」という事がこの作業によりできるのではないかと思います。
本投稿をご覧の皆様の中で農家の方がいらっしゃれば、自分の農作物の最終目的地までをたどる旅を実施してみてはどうでしょうか?
