皆さんは、日本の米政策のことをどの程度ご存知でしょうか?
お恥ずかしながら、私はあまり詳しくありませんでした。
これがなぜ過去形なのかというと、少し前に民間会社が育種をしたお米と出会い、その可能性を少し探ってみたからです。
その時にぶつかった大きな壁はJAS法による品質表示、品質検査、トレーサビリティの三つでした。
これらは、主食であるお米を買い求める消費者保護の観点から整備されているのですが、問題は県単位で実施している登録が大きな壁のなるということです。
元来が主食である米作を守るために保護主義的な米政策だったと感じているのですが(この傾向は東南アジアなどの途上国でも見られます)、経営基盤の強化や、競争力の向上という視点からみると、やや時代に合わなくなってきていると感じます。
以前の投稿でもご紹介した通り、日本では米色が減り続けています。
加えて、日本では米作の機械化も進み大規模栽培が可能になりました。
このような現状を踏まえると、保護から攻めに転じられるように農家の経営の自由度を増して、農家としてではなく経営者として米作の規模とコストを管理していけるような土壌が必要になってくると思います。
そのような中で政策が転換しようとしていると感じられるシンポジウムが開催されます。
以下にその詳細を抜粋して記載します。

第2回 稲作コスト低減シンポジウム」

【日時】平成28年12月19日(月) 14時00分~17時10分
【場所】農林水産省 7階 講堂
【概要】
稲作農業を取り巻く状況は、人口の減少、高齢化など、厳しいものがあります が、このような状況の中でも、民間企業が開発した品種を新たに導入したり、 JAのカントリーエレベーターを農業生産法人に門戸を開いたりとこれからの農  業を先取りするような取組を展開している方々がいます。
そこで、このような先進的な取組をしている方々から講演頂くとともに、幅広い  参加者による意見交換を行い、稲作農業の活性化を図る場として昨年に引き続き  「第2回稲作コスト低減シンポジウム」を開催します。
【内容】
(1)挨拶
(2)講演
①特別講演「〈アイリスオーヤマ×舞台ファーム〉異業種連携の生み出す新たな米  ビジネス~新鮮なお米を毎日届けるために~」
舞台アグリイノベーション株式会社 代表取締役社長 針生 信夫 氏
②「農業生産法人への門戸開放によるカントリーエレベーターの最大活用」
JA越後さんとう 常務理事 水島 和夫 氏
③「民間企業開発品種『みつひかり』で多収、作期分散を実現」
三井化学アグロ株式会社 営業本部 技術普及部
ハイブリッドライス種子グループ グループリーダー 吉村 明 氏
④「集落を守る!低コスト飼料用米生産」
農事組合法人おくたま農産 代表理事組合長 佐藤 正男 氏
⑤「ICTで挑戦!農業経営の『見える化』」
株式会社夢ファーム 代表取締役 奥山 孝明 氏

これを見ていると、米産業のルールが変わろうとしていることが感じ取れます。
国がゲームチェンジャーとなって、より競争力の高い農業が可能になりそうな息吹を感じます。
このような流れの中で、色々なビジネスチャンスが生まれる事を期待したいですね。